レグナテックの諸富家具はデザイン性を追求した自社企画商品で注目され、ピースウィンズ・ジャパンのふるさと納税の返礼品にもなっています。職人の手により丁寧に仕上げられたメイドインジャパンの逸品として海外への販路拡大を目指している樺島賢吾さんにお話を伺いました。
昭和39(1964)年に創業した自社デザインの家具をメインにインテリア商品まで幅広く扱うレグナテックは、伝統ある諸富家具のなかでも異彩を放つメーカー。レグナテックの次代を担う樺島さんも諸富家具の制作に携わって5年目となりました。「関東の大学を卒業し住宅メーカーの営業をしていましたが、帰郷しました。ずっと野球をしていましたので、夢はプロの選手だったのですが、父の仕事の姿を見て育ったのこともあり、自分も同じ仕事がしたいな、という気持ちでした」。
諸富家具のレグナテックで注目を集めるデザインは「積み上げたレンガを彷彿とさせるデザインが特長のブロッコ(Blocco)というライン」だとか。「商品アイテムとしては大型テレビボードが人気です。レグナテックで製作する諸富家具は、ブラックチェリー、ウォールナット、オークの3種類の素材から、バリエーション豊かなデザインを展開する家具づくりが自社の強み。ピースクラフツSAGAのふるさと納税でお届けする「ブロッコチェスト」も、製造過程で出た端材を利用しながらも、ナチュラルな木肌の色調を活かしたデザインの諸富家具です」。
「自分は職人としてプログラム(設計図)を入力させることで木材を加工する機械を担当していますが、プログラムを組んでキレイに仕上がるととてもうれしい。自分がつくった商品を自然や木を愛する方に使っていただきたい。デザイン性の高い家具は(手の込んだ)難しい作業も多く、大まかな組み立ては機械で行うものの、細部の加工に技術が求められるものです。また家具の材料を採った端材も、有効活用できないかとデザインや工程で考え、木材をムダなく最後まで使う環境への配慮も心掛けています」。
最近は家庭だけでなく飲食店などの店舗用の家具へのニーズも増えてきました。「現在は諸富家具も海外への輸出に力を入れています。メイドインジャパンの良さを海外に発信すること。今のところシンガポールの展示会に出品したり、現地のデザイナーさんとコラボして商品開発をしたり。香港でも取引が少しずつ始まって。木材資源が豊富なラオスでは隣接した大川と協働して技術支援を行ったりしています。生活環境も国によって違いますがまずは生活環境が似ているアジアで、メイドインジャパンを認知していいただけたら、と思っています」。
「諸富家具メーカーとしての規格性・品質でいえば、家具職人の仕事へのこだわりは仕上げでしょうか。諸富家具の商品のよさ、いい家で諸富家具に囲まれたいい暮らしをしたい、そんなシーンには、職人の持つ<手業(てわざ)>が欠かせないものだと思っています。そして職人の技術ひいてはメイドインジャパンの良さ、の本質は日本人にあると思っています。日本人の正確さと丁寧さ―。海外では製品の価格が高い、と判断されることもありますが、価格以上の諸富家具の<付加価値>を感じてもらえることが大切だと思っています」。
公開日:2017年2月22日
更新日:2021年2月17日
諸富家具/レグナテック/樺島賢吾の返礼品紹介
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