佐賀の伝統工芸助成事業(PWJと「わのクニづくり希望社」との共同事業)の審査会議を経て、助成事業者を下記8事業者に決定いたしました。
事業者名 | 取り組み |
貝山製陶所 ※ | 新商品開発 |
金照堂 | 新商品開発及びパンフレット等作成 |
坂本窯陶工房 | リーフレット作成及び展示会出展 |
精華窯 ※ | パンフレット作成及びIT機器購入 |
副島硝子工業 | 改良版光彩硝子開発及び特許出願 |
聖山陶房 | 豪雨により被災した工房・機械類や道具等の購入 |
福珠窯 | 各地陶磁器フェアへの出展 |
ミマツ工芸 | ショールーム整備のための工場内整備 |
(五十音順)※付記事項付きで採択
予想以上に多くの事業者の皆さまにご応募いただきました。ありがとうございました。
新型コロナの影響もあり、伝統工芸事業者は厳しい状況が続いています。
来年度以降も、助成事業は続けていく予定です。今後もどうぞよろしくお願いいたします。
採択された事業者の皆さまには、完了報告書等を提出いただきます。
●審査委員コメント
審査会議を経て、審査委員の3名よりコメントをいただきました。
すべての申請が佐賀の宝(財産)
申請いただいたそれぞれの取り組みは売上や認知度の向上だけにとどまらず、地域の歴史、文化、背景などを改めて感じることができる良い機会になりました。
特に地域での連携活動や海外展開、そして、これまでの取り組みに加えて、新しい生活様式を見据えた今後のモデルづくりになる幅広い事業内容で、全てが素晴らしく価値があり、審査の中でも多様な意見交換ができました。
佐賀豪雨や新型コロナの影響で大変な状況だからこそ、地域の財産である皆さんの作品に心が癒され、地域への愛情がさらに高まるのだと思います。
今後も、ぜひPWJさんとともにそれぞれの活動と地域愛が拡がっていってほしいと願っています。
(公益財団法人佐賀未来創造基金代表理事・山田健一郎)
試練をチャンスに!
古くから人々を魅了し、多くの危機を乗り越え受け継がれてきた磁器。審査を進める中でこの美しい日本の伝統工芸を継承していく重要性をあらためて感じました。
多くの提案者からは展示会の実施などを提案されていましたが、コロナの影響で実施が困難かもしれません。試練はチャンスでもあります。ITを活用して有田焼の魅力を世界に伝えるなど、これまでのやり方にとらわれない新しいチャレンジに挑戦し、一人でも多くのファンを育ててほしいと思います。
(九州大学大学院芸術工学研究院教授・井上滋樹)
新たな芽吹きに期待
有田焼をはじめとする佐賀の伝統産業は、新たな息吹をもたらす作り手の情熱に支えられてきました。その歴史は、伝統と革新の融合そのものです。
今年は新型コロナウイルスで有田陶器市が延期になりましたが、一方でウェブ陶器市は予想以上の反響でした。これもまた、革新の芽吹きでしょう。
応募された計画はいずれも、伝統を足がかりに未来を切り開く志にあふれていました。この助成が、新たな芽吹きにつながるよう願っています。
(佐賀新聞社編集局報道部デスク・古賀史生)
採択事業者提出物
(様式2)事業変更計画書 (様式3)前払申請書 (様式4)前払い支出予定額明細 (様式5)交付請求書 (様式6)実績報告書 (様式7)会計報告書
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