「ピースクラフツSAGA」は認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパンが実施する佐賀の伝統工芸を支援するプロジェクトです。
活動レポート
2023年3月3日

ピースクラフツSAGA EDITION2023 始動!

2018年から始まった、商品・作品開発プロジェクト「ピースクラフツSAGA EDITION」。

今年は武雄焼の康雲窯(こううんがま)、昨年に引き続きの伊万里焼青山窯(せいざんがま)、有田焼の福珠窯(ふくじゅがま)、やま平窯の4事業者に参加いただきます。

デザインを担当いただくのはプロダクトデザイナーの澄川伸一さん。

すでに打合せ、試作品づくりが始まっています。今回は、皆さんの意気込みをお届けします。

この秋デビュー予定の「ピースクラフツSAGA EDITION 2023」。

皆さまお楽しみに!

 

<デザイン>

澄川伸一

プロフィール

大阪芸術大学教授/澄川伸一デザイン事務所代表
千葉大学卒。SONYでのデザイナーを8年経験後1992年独立。2016 RIOと2020 TOKYOのオリンピック・パラリンピック公式卓球台をデザインする。その他、児童遊具/医療機器/セキュリティーゲート/プロ用カメラ/ガラス製品など広範囲でデザイン活動を実践。IF賞、ドイツレッドドット賞、グッドデザイン賞など受賞多数。
https://sumikawadesign.amebaownd.com/

 

 

マスクがもうすぐ解禁となるそうですが、私たちの日常はコロナ前とはやはり変わった生活になりそうです。いろいろなものの物価も上がり、日々の活動のモチベーションが問われる時代となってきています。ここにきて、「自分ごほうび」の重要性がさらに高くなってきます。お金をかけることなく、工夫することで実はぜいたくな時間というものがつくれるのです。

そんなヒントになりそうなアイテムを厳選して、今年度は、佐賀県の4つの窯元さんたちとモノづくりに励んでおります。お盆を過ぎたあたりから順次発表予定です。

 

<参加事業者>

◆康雲窯

 山口康雄、華傳

左から澄川伸一さん、康雲窯/華傳さん、山口康雄さん

 

今回はじめて器をデザインしていただけることになり大変うれしく思っております。

打ち合わせを重ねていく中で、わたくしたちでは思いもよらないデザイン案に驚きつつも新しいことに挑戦できる喜びも感じています。

これまでとは異なる、新たな作品を皆さまにご覧いただける日が今から待ち遠しい気持ちでいっぱいです。

まずは完成までひとつひとつ丁寧に取り組んでまいります。

 

康雲窯の紹介はこちら

 

◆青山窯

 川副史郎

代々鍋島様式の花瓶をつくってきましたが、ライフスタイルの変化もあり、古風な花瓶は求められなくなりました。

青山窯の花器でもう一度お客様の喜ぶ顔を見たいと、ピースウィンズ・ジャパンと澄川さんの力をお借りして現代の住空間にあう花器を復活させることに挑戦します。

伝統的な花瓶とは形状も加飾も全く異なりますが、地元大川内山のさまざまな自然の要素をテーマに有機的なフォルムで美しさや存在感を表現したいと思います。

 

青山窯の紹介はこちら

 

◆福珠窯

 福田雄介

左から福珠窯/福田雄介さん、澄川伸一さん、

有田焼商社ヤマト陶磁器/山口紘史さん

 

澄川さんとは今回初顔合せでしたが、実は父の代でお世話になっており親子2代でご一緒させていただきご縁を感じています。
これまで数々の素晴らしいデザインを生み出してこられた澄川さんの視点は柔らかくもあり鋭い。
その力をお借りしながら、使う方の一生に寄り添える、福珠窯らしい永く愛されるものづくりができればと思っています。今から完成が楽しみです。

 

福珠窯の紹介はこちら

 

◆やま平窯

 山本博文

澄川伸一さんはプロダクトデザイナーとして素晴らしい実績を積み重ねてこられ、陶磁器の開発経験も豊富な方です。

今回お仕事をさせていただく中で、どういう物が出来上がっていくのかという楽しみと同時に、そこに至るまでのデザインの考え方を学ばせていただきたいと思っております。

澄川さんとは、以前、経済産業省のプロジェクトでフランス視察をご一緒し、いつか仕事をしたいと考えていただけにうれしく思っています。

 

やま平窯の紹介はこちら