
2018年から始まった、商品・作品開発プロジェクト「ピースクラフツSAGA EDITION」。今年は諸富家具の平田椅子製作所、肥前吉田焼の副千製陶所、黒牟田焼の丸田宣政窯、昨年に引き続き有田焼李荘窯業所と鍋島緞通吉島家の計5事業者に参加いただきます。
皆さん、「伝統を守りながらも、新しいことに挑戦したい」という思いは同じでした。
この秋デビュー予定の「ピースクラフツSAGA EDITION 2020」。皆さまお楽しみに!
今回は第1回目のミーティングレポートをお届けします。
デザインを担当いただくのは2018年より担当いただいているプロダクトデザイナーの澄川伸一さんと、今回が2年目となるグラフィックデザイナーの半田理恵さんです。
澄川 伸一/プロダクトデザイナー
大阪芸術大学教授/澄川伸一デザイン事務所代表
1984年千葉大学工学部卒。ソニーデザインセンター、ソニーアメリカデザインセンターを経て1992年独立。ドイツIF賞、ドイツレッドドット賞、グッドデザイン賞など受賞多数
昨年度は日本の伝統的な青色をテーマに、それぞれの職人さんたちの努力もあって非常に人気のあるものがたくさん生まれました。今年度は、その伝統的な技術に注目してさらに素晴らしいプロダクトを作り上げていこうと思っております。ぜひ公開を楽しみにお待ちください。
半田理恵/グラフィックデザイナー
株式会社LINICA プランナー・デザイナー/半田デザイン事務所代表/京都きもの芸術文化協会教授
千葉工業大学工学部デザイン科学科卒。制作会社にてエディトリアルデザインに携わり、2016年CIを軸にプロモーションツールの制作をメインとした半田デザイン事務所を設立。
<諸富家具/平田椅子製作所>
2019年度のふるさと納税返礼品で大人気だった平田椅子製作所。海外デザイナーとのコラボも多い平田椅子製作所さんは今回のコラボでも積極的です。平田社長からは「澄川さんがどんなデザインを持って来てくれるか楽しみ」とのお声をいただきました。澄川さん・半田さんともに継ぎ目のないきれいな木の椅子にとても感動されていました。
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<黒牟田焼/丸田宣政窯>
丸田宣政窯の丸田延親さん(右から2人目)と松尾さん(一番右)
430年の歴史を持つ黒牟田焼。デザイナーとのコラボは初めてという丸田さんも「伝統にこだわらず、新しいものを生み出したい」と意欲的です。顔合わせに伺った際に、サンプル品を持ち帰った澄川さんが思い描くイメージとともに打合せ開始。どんどん細かい内容も決まっていき、帰るときにはもう作品名の候補も決まっていました。
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<肥前吉田焼/副千製陶所>
副千製陶所の副島社長(右から2人目)、副千製陶所の商品を扱う商社ヤマト陶磁器の山口さん(左から2人目)
旅館や公民館で昔よく見た水玉柄の湯呑や土瓶。その水玉柄を今でもつくられているのがこちらの副千製陶所さん。副島社長からは「今回のプロジェクトは素晴らしい方たちとお会いでき、今後どんな課
打合せにはスケッチを持参された澄川さんですが、実際の商品を見るとさらにイメージが沸いた様子。半田さんとどんどんアイデアを出されていました。
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<有田焼/李荘窯業所>
EDITION 2019にもご参加いただいた李荘窯さん。飛び鉋ディナープレートはふるさと納税の返礼品でも大人気です。4代目の寺内社長にも「前回を踏まえて、多くの皆さんに支持されるものを作りたい。ご期待ください!」との力強いお言葉をいただきました。寺内社長は澄川さんとは旧知の仲で、初回打合せもスムーズに進みました。
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李荘窯/飛び鉋ディナープレート青藍地縁金(EDITION 2019作品) |
<鍋島緞通/鍋島緞通吉島家>
同じく昨年から引き続きの参加となる鍋島緞通吉島家さん。前回は今までにはない、新しい鍋島緞通を製作しました。髙岡専務からは「鍋島緞通の織りの技術を大切に伝承しながら、時代に合わせた新しいことにも挑戦し伝統を守り伝えていきたい」とのお声をいただきました。
「ふるさと納税の返礼品になる」ということを踏まえ、さらに現代の暮らしにふさわしい商品をと、半田さんからは様々なアイデアがあがりました。
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鍋島緞通吉島家/手織玄関サイズ蟹牡丹緑雷文 | 鍋島緞通吉島家/手刺繍鍋島緞通玲瓏金枝幾何学文中藍地(EDITION 2019作品) |
ピースクラフツSAGA EDITION 2020の作品は、いずれもふるさと納税の返礼品としてはピースクラフツSAGA限定のほか、それぞれの事業者でも販売予定です。
この秋のデビューをお待ちください。
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