「ピースクラフツSAGA EDITION」は、2018年から開始したピースクラフツSAGAの商品・作品開発プロジェクトです。佐賀の伝統工芸事業者と国内クリエイターが共同開発を行います。2年目の今年は鍋島緞通吉島家、有田焼の李荘窯業所(りそうようぎょうしょ)、坂本窯陶工房(さかもとかますえこうぼう)、幸楽窯の4つの工芸事業者が参加。「ピースクラフツSAGA EDITION 2019」としてこの秋デビューしました。デザインとディレクションを担当したのは今年2年目となる澄川伸一さんと初年度の半田理恵さん。打ち合わせ、試作を重ね「伝統工芸品を日々の暮らしに」をテーマに、現代の生活にふさわしい商品をラインアップしました。
ふるさと納税の返礼品はピースクラフツ SAGA限定。それぞれの事業者でも販売中です。
江戸時代より現在まで、高度な織り技術で時代を超えて人気のある鍋島緞通の新作は、美しい青色をベースとした新しい柄のラインアップ四種です。鍋島緞通は100年以上も色あせずに使用できるもの。そのため今回重要視した部分は、伝統を尊重したうえで、次世代へ繋げていくデザインでした。現在から100年後まで受け入れてもらえる文様を意識し、細かい部分までアレンジし、今までの鍋島緞通にはない作品になっています。手織りも手刺繍鍋島緞通も、もちろん品質は最高級。自信を持っておすすめします。デザイン・ディレクションを担当したのは、澄川伸一さんと半田理恵さんです。
W600×L1200mm、毛足20mm、木綿製、550,000円(税込)
デザイン・ディレクション:澄川伸一
常にアグレッシブで、世界中のシェフからも絶大な信頼のある李荘窯。今年度の新作のひとつは、シルエットの美しさを追求した花入れ。くびれのラインを表現するために試行錯誤を重ね、李荘窯でも初めての試みという吊るし技法を採用した、渾身の作品です。そして、日常の夕食を豪華に彩る、三種のディナープレート。このお皿は縁部分に飛び鉋(かんな)という高度な職人さんの技法が使われています。従来の磁器より衝撃性に強い素材を使用し、重ねてもコンパクトに収納ができます。
150年以上の歴史ある幸楽窯。小学校の建物をそのまま使ったユニークな工房は国内外の観光客でいつも賑わっています。そんな幸楽窯の新作は、翡翠(ひすい)色が涼しげな、持ち心地の良い焼酎タンブラーと豆皿です。縁金を施し、さらに翡翠色の美しさを際立たせました。刷毛で描いた軌跡の美しさも魅力です。対照的な色彩の赤銅(しゃくどう)もご用意しました。そして、古典的な有田焼の文様を現代に再解釈したカトラリーレスト「リアリタ」。日本的でありながらマルチに使用できる優れものです。
坂本さんご夫婦の気取らない素直な雰囲気で、アットホームな空間の坂本窯陶工房。そんな坂本窯の作品の特徴が、深みのある非常に美しい「瑠璃色」。新作は、その瑠璃色の美しさを最大限に活かしたベストサイズの茶碗です。口元の白いラインのグラデーションがアクセントとなり、ふっくらとした白米がとても引き立ちます。直線的でシンプルなフォルムにもこだわり、フルーツやアイスを盛るなど、さまざまな使い方ができる茶碗を超えた碗です。お揃いの箸置きと小皿も用意しました。
商品テキスト:澄川伸一
© Peace Winds Japan, All rights Reserved.