2024年11月29日(金)から12月8日(金)までの10日間、佐賀駅前のSAGAMADOにて、ピースクラフツがセレクトした伝統工芸の展示販売会を開催しました。期間を多く設定したため、過去最高の売り上げとなりました。
本展示では、助成事業で採択された事業者の作品を中心に、有田焼をはじめ、武雄・唐津焼や黒牟田焼など、佐賀を代表する伝統工芸品を幅広く紹介しました。現代のライフスタイルにも調和する、美しい手仕事の作品を展示し、多様性や新しい魅力を感じていただける内容となっています。
駅に近い立地に加え、SAGAアリーナでの催し物の影響もあり、週末を中心に多くの方にお越しいただきました。サガマドの集計では、期間中に約11,696人が来店し、お客様が途切れることなく訪れる印象でした。
SNSで話題の玉峰窯の商品は完売し、康雲窯のレードルや菜箸が置ける商品も人気を集めました。一方で、物価高騰の影響もあり、「工芸品は贅沢品」といった声も多く聞かれました。説明を通じて工芸品への理解を深めていただけた一方で、即購入につながる場面は少なく、今後も工芸品の価値や魅力を広く発信していく必要性を実感しました。
ピースウィンズでは、2020年から佐賀県の伝統工芸事業者を支援する助成事業を実施しており、製作促進、売上向上、認知度向上につながる取り組みをサポートしています。2024年までの5年間で延べ36事業者を支援してきました。助成金の提供に留まらず、課題を事業者とともに解決する「伴走支援」にも力を入れています。
2024年は7件の事業者を採択しました。
今回の展示販売会はその伴走支援の一環であり、伝統を守りながら現代の暮らしに適応する工芸品の価値を伝えることを目的としています。消費者の皆さまにも事業者の取り組みを知っていただき、新しい視点で伝統工芸の魅力を発見していただく場となりました。
【伝統工芸助成事業参加事業者】
岡野嵩平/貝山製陶所/玉峰窯/三藤窯/冬山窯/宝寿窯/NEXTRAD(一部以下※取り扱い)
【前回までの助成事業参加事業者およびオンラインショップ取り扱い事業者】
王天屋窯/岡本修一/丸田宣政窯/菊本有花/鏡山窯/金子窯/源右衛門窯/康雲窯/佐藤窯/青山窯/辻与製陶所/田端修/藤巻製陶※/徳幸窯※/副千製陶所/福珠窯/文翔窯※/窯元伊兵衛/李荘窯業所※/澤村花菜/皓洋窯(50音順)
本展示販売会は、2024年最後のイベントとなりましたが、来年はさらに多くのイベントに参加し、伝統工芸の魅力をPRしていきたいと考えています。また、助成事業については2025年度の公募を2025年4月末頃から開始する予定です。進捗状況や詳細は公式HPでお知らせいたしますので、引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。
工芸品の魅力を楽しむと同時に、購入を通じて伝統工芸事業者への支援にもつながる取り組みです。今回も多くの方にご来場いただき、地元の焼き物や工芸品に関心を持っていただく機会を創出できました。これからも継続的に活動を進めてまいります。
また、取り扱いの商品については、ふるさと納税と弊団体のオンラインショップでお求めいただけます。
© Peace Winds Japan, All rights Reserved.