「ピースクラフツSAGA」は認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパンが実施する佐賀の伝統工芸を支援するプロジェクトです。
活動レポート
2022年5月25日

ピースクラフツSAGA EDITION2022 進行中!

第一線で活躍するクリエイターと佐賀の伝統工芸事業者との共同開発プロジェクト「ピースクラフツSAGA EDITION」。今年の「EDITION 2022」も、秋デビューを目指し、進行中。

 

今年参加いただくのは、有田焼の井上萬二窯の井上祐希さん、徳幸窯、伊万里焼の青山(せいざん)窯、唐津焼の鏡山(きょうざん)窯、諸富家具のミマツ工芸です。デザイナーは初年度からご協力いただいている澄川伸一さん。

各事業者の魅力を活かしつつ、今までなかったような作品を生み出すため試行錯誤中です。

 

◆井上萬二窯 井上祐希(有田焼)

 

人間国宝 井上萬二さんのお孫さんの井上祐希さん。アパレル会社の経験を活かした現代的な感性と伝統技術が融合した独創的な作風が特徴です。今回の商品開発では、井上さん独自の文様を活かした器を製作中です。試作は、井上萬二さんからもお褒めの言葉をいただきました。展示会で試作品のテスト販売をした際には、なんと完売したそう。お披露目が楽しみな作品です。

 

◆徳幸窯(有田焼)

料亭や旅館など業務用食器のパイオニアとして確かな技術を確立してきた徳幸窯。近年は割烹食器の華やかな雰囲気を残しつつ、ご自宅でも気軽に使える器も製作しています。今回、初めての文様に挑戦中!伝統と斬新さを合わせ持った文様です。実際の試作品を見ながら、議論を重ねています。

 

◆青山窯(伊万里焼)

青山窯は、秘窯の里と呼ばれる伊万里の大川内山にて、明治期から140年以上の伝統を持つ窯元です。伝統的な鍋島様式を現代の生活にも馴染むように製作された器が特徴です。EDITIONでは、今までの青山窯さんの商品ラインアップにはなかったアイテムを製作中です。青山窯さんの高い技術力を活かし、澄川さんの曲線美を表現する予定です。

 

◆鏡山窯(唐津焼)

鏡山窯は昭和44(1969)年に井上東也さんが開窯し、現在は井上公之さんが受け継いでいます。手仕事にこだわり、伝統的なものから洗練されたデザインまで幅広く製作されています。今回は、井上公之さんの特徴的な作品から触発された器を製作中です。澄川さんも、初めての唐津焼とのコラボを楽しんでいる様子で、陶器ならではの魅力を引き出すべく奮闘中です。

 

◆ミマツ工芸(諸富家具)

ミマツ工芸は、佐賀の神崎市で木工小物を製作されています。デザイン性の高さと機能性の両方を兼ね備えたアイテムは、数多くのメディアで取り上げられています。今回は、玄関先で使えるものを中心に商品を製作中。つくり手の實松さんも澄川さんとのミーティングでは積極的に意見を出され、予定以外の商品も開発することに。デビューが楽しみです。